菌体外産生多糖で乾癬症状改善 日東薬品工業(2016.4.21)


 日東薬品工業㈱(京都府向日市)は、保有する乳酸菌「ロイコ菌」の菌体外産生多糖(EPS)の経口摂取により、免疫機能の異常で引き起こされる乾癬の症状が緩和したことを確認した。広島大学大学院生物圏科学研究科との共同研究成果で、同社らはこれまでにも同菌EPSの皮膚塗布による、乾癬症状改善を見出している。

 試験では、乾癬感染マウスに同菌EPSを経口投与し、皮膚の紅斑や皮厚度、皮膚範囲から症状を数値化。対照群と比較したところ、摂取群は摂取4日目に症状が有意に改善。また、同マウス脾細胞で産生される炎症性サイトカインのIL‐17量を調べた結果、産生量は抑制され、その量は正常マウスよりも少なかった。

 これら結果により同社らは「ロイコ菌のEPSは身体の内側、外側の両面から乾癬に作用し、症状改善に役立つ可能性があると考えられる」としている。

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