シオノギが機能性表示食 東洋新薬を届出者に(2016.4.21)
【Zoom UP】 塩野義製薬の100%子会社として今年4月1日に開業したばかりのシオノギヘルスケア(大阪市中央区)。塩野義の日本国内コンシューマーヘルスケア事業を担う新会社で、同社ホームページの会社概要によれば、事業内容は「一般用医薬品、医薬部外品、管理医療機器などヘルスケア商品の開発製造販売」とある。主力商品は「セデス」「イソジン」などだが、〝ヘルスケア商品〟には食品も含まれるようだ。
14日の届出情報更新で追加された機能性表示食品の中には、同社を発売元とする加工食品がある。届出一覧を見ただけでは分からないのだが、商品名「花のめぐみ」、機能性関与成分名「葛の花由来イソフラボン」、そして届出者「東洋新薬」がそれだ。
届出者と発売元が異なる届出は初だとみられる。届出情報によれば、同品の問い合わせなど消費者対応はシオノギヘルスケアが行うという。なぜ同社として届出者にならなかったのだろうか。
医療用医薬品を中心とする老舗製薬メーカーとして知られる塩野義製薬の直近連結売上高は約2740億円(15年3月期)。グループ会社からの発売となる見通しだが、機能性表示食品を巡る製薬メーカーの動きとして今後の動向が注目されそうだ。同品の販売開始予定日は、今年11月1日とされている。