ゼラチン、コラーゲンが好調 ニッピ、新田ゼラ16年3月期決算(2016.5.16)
国内ゼラチン・コラーゲンペプチド製造販売大手2社の2016年3月期決算が出揃った。㈱ニッピのゼラチン関連事業(コラーゲンケーシング除く)の売上高は前年同期比10.4%増の82億8600万円、営業利益は同973%増の5億7200万円と増収増益。新田ゼラチン㈱のコラーゲン素材事業(コラーゲンケーシング含む)は同20.6%増の276億8600万円、セグメント利益は同66.3%増の18億3200万円となり、2社とも好調だった。
ゼラチンの好調要因については、2社とも健康食品ソフトカプセル用途の需要増を挙げた。ニッピではグミ・キャンディ用途なども好調に推移したとする。新田では、海外グループ会社など2社の連結子会社に伴う売上高寄与が34億8900万円あり、これによってもゼラチン売上高が大きく拡大した。
コラーゲンペプチドについても、2社揃って前年実績を上回った。「健康志向の高まる東南アジアを中心に海外向けの販売を注力することで好調に推移した」(ニッピ)、「生体調整機能などの良さが再認識され、健康食品向けが好調に推移し、また新たに一般食品へ採用されたことにより売上高は増加した」(新田)と言う。
日本国内に関しては、インバウンド需要が売上高拡大に貢献したと見られる。