植物由来2成分を非医薬 ヨーロッパブドウ区分変更せず(2013.11.7)
厚生労働省は10月22日、食薬区分(医薬品の範囲に関する基準)の一部改正案を公表し、同日からパブリックコメントの募集を開始した。今月21日まで受付ける。
改正案は、非医薬品リスト(効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質)の植物由来物質等の項目に、新たに「カントウタンポポ」(全草)と、「アントロディア カンフォラタ(Antrodia camphorata)」(菌糸体、一般的にはベニクスノキタケなどと呼称)を追加。このほか非医薬品リストに既に収載されている「クロレラ」の使用部位を、現行の藻類・エキスから「藻体」に改めるほか、「トウチュウカソウ」の使用部位も、全草から「子実体及びその寄主であるセミ類の幼虫を乾燥したもの」にする。
同改正は9月30日に行われたワーキンググループ(以下WG)で審議、了承を得たもの。今回新規収載される成分については、いずれも安全性に問題がないと結論付けている。
なお、同WGでは、非医薬品から医薬品へ区分変更するよう照会があったヨーロッパブドウ(葉、葉柄)も審議した結果、食経験が豊富で特に問題となる有害情報が知られてないなどとして、区分変更を行わないと結論付けた。