白いクルクミノイド 機能用途拡大に活用(2016.5.12)
日本ではアルコール対応で注目されてきた一方、米国では抗炎症作用が着目されて関節ケア素材などとして需要が伸びているクルクミン(ウコン)について、日本でも機能用途の拡大を目指すサビンサジャパンコーポレーション㈱は、その一環として、クルクミンの差別化素材として供給してきた「ホワイトクルクミノイド」に関しても、採用提案を強化する。
高濃度クルクミン原料「C3コンプレックス」を供給する同社は現在、クルクミンに報告されている強い抗炎症作用を訴求しながら、関節ケアを中心とする新たな機能用途を提案している。
一方、ホワイトクルクミノイドは、クルクミンの生体利用率向上や美肌作用など、一般的なウコン原料では報告されていない機能が期待できる同社の独自素材。機能用途を広げる中で、市場差別化が可能な同素材の特性を併せて打ち出す。これにより、アルコール対応以外の機能性をよりアピールしていく狙い。
オフホワイトの粉末であることも特徴とするこの素材は、クルクミンなどの総称であるクルクミノイドの代謝産物「テトラヒドロクルクミノイド(THC)」を規格化(95%以上)。摂取したクルクミノイドが代謝により変換され、体内で機能性を発揮していると考えられる物質をあらかじめ規格化しているため、クルクミノイドと比べて生体利用率が高い可能性も示唆されている。
ウコンの機能用途拡大を図る中で同社は、「ホワイトクルクミノド」に関しては特に美容食品市場に売り込みたい考え。その機能性については、強い抗酸化作用をはじめ抗糖化作用も持つことが示唆されているほか、メラニン生成抑制機能が細胞試験などから確認されており、いわゆる「美白」作用などの美肌機能が期待できるという。