筋機能改善で特許取得 ブラックジンジャー抽出物(2016.5.12)


 丸善製薬㈱が特許庁に出願していたケンペリア・パルウィフローラ(ブラックジンジャー)抽出物の筋機能改善用途に関する特許が、このほど登録された(第5903191号)。

 特許登録日は3月18日付、特許(発明)の名称は「ケンペリア・パルウィフローラ抽出物、またはフラボン系化合物の筋肉疾患予防、治療及び筋機能改善用途」となっている。フラボン系化合物とは、同抽出物に含まれる5,7‐ジメトキシフラボンなどの有効成分。

 同社は健康食品用原料としてブラックジンジャー抽出物を製造販売しており、その機能性に係る特許が認められたのは今回で2件目。脂肪分解促進剤や肥満解消剤としての発明に関する特許が今年1月に登録(第5863721号)されていた。今後、ダイエット機能と筋機能改善機能で原料拡販を推し進める構え。

 同社はブラックジンジャー抽出物に抗肥満作用があることを臨床試験で確認。この試験の中で、除脂肪量増加作用も同時に認められため、筋肉ケア作用を備える可能性もあると見て機能研究を現在も進めている。

 筋持久力などの筋機能を改善することで、加齢などにより衰える運動遂行能力を維持する働きが期待できると言い、機能性表示食品対応素材としての活用も視野に入れている。

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