コラーゲン販売量 5年振り増加 GMJ加盟6社(2016.5.26)


 国内ゼラチン・コラーゲンペプチド製造販売企業が加盟する日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)は、加盟企業を調査対象にした2015年度コラーゲンペプチド用途別販売量をまとめ、24日に発表した。販売量は6社合計で4886㌧、前年度比は12%増(522㌧増)と5年振りに増加に転じた。

 GMJにはニッピ㈱、㈱新田ゼラチン、ゼライス㈱、野洲化学工業㈱、旭陽化学工業㈱などが加盟している。加盟企業によるコラーゲンペプチド販売量は、10年度の5342㌧をピークに減少傾向が続いていた。16年度も増加基調を維持できるかどうかが注目される。

 15年度の合計販売量のうち「食用」は4256㌧と4000㌧台に回復。前年度比で380㌧伸びた。また、大半が食用を占める「輸出」については、前年度比37.5%増の510㌧と大きく伸張した。特に東南アジア向けの輸出量が拡大したとみられる。

 GMJでは販売量増加要因について「インバウンド需要が寄与」したものだと見ており、「来期以降は需要拡大に不安要素が残っている」と現状を厳しく評価。また、海外市場についても、「コラーゲンバッシングによる中国市場の冷え込みも長期化している」と指摘している。


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