赤パプリカ由来のキサントフィル グリコ栄養食品(2016.5.26)
江崎グリコのグループ企業で食品原料事業を手掛けるグリコ栄養食品㈱(大阪市西淀川区)は、スペイン産の赤パプリカを原料由来にキサントフィルを高含有させた機能性素材「パプリックス」の原料販売を6月から開始する。血中の抗酸化力を高めることや運動パフォーマンスの向上、含有するβ‐クリプトキサンチンの内臓脂肪への機能性などを打ち出す。最終製品を親会社で、原料提案を同社が進め、一般流通、業界向けの両側面での訴求を進め需要を掘り起こす。2020年までに年産50㌧の生産量を見込む。
「パプリックス」は、カロテノイドのうち高い抗酸化力を持つキサントフィルを高含有させた機能性素材。β‐クリプトキサンチンはじめ、ククルビタキサンチンA、ゼアキサンチンとともに、赤パプリカに特徴的なカプサンチン、カプソルビン、カプサンチンエポキシド、クリプトカプシンの7種のキサントフィルを含む。同素材を用いた臨床試験では、同素材を1日に12.5㍉㌘を4週間摂取させた結果、摂取前と比べ運動中の酸素摂取量と心拍数が有意に低下することを確認、運動パフォーマンスが向上することを示唆したとしている。