食品機能など88題を採択 脳老化予防や抗筋委縮食も(2013.11.7)
農林水産省は平成25年度「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」の新規研究課題88課題を採択した。シーズ創出や実用技術開発など、ステージごとに分けて採択。機能性食品や素材の開発研究も多数が採択された。
シーズ創出ステージは19課題。鶏肉に含まれるイミダゾールジペプチドの脳老化予防効果などの研究(東大大学院、日本ハム中央研究所など)や、新規オートファジーの活性化による抗肥満、抗脂肪肝機能性食品の開発(東京医科歯科大、アミノアップ化学など)などが採択された。
応用研究などの発展融合ステージは17課題を採択。βグルカンのアレギーやがん等の予防、緩和効果の検証や高機能食品の開発(東京理科大、オリエンタル酵母工業など)、寝たきりを予防する抗筋萎縮食品開発へ向けた基盤技術開発(徳島大、サッポロビール、大塚製薬など)など予防食の開発研究などが採択された。
実用的な技術研究などを行う実用技術開発ステージでは、海苔の機能成分を生かした抗メタボ食品の創製(水産総合研究センター、ニチモウ、ニュートリション・アクトなど)、日向夏搾汁残渣を用いた骨代謝改善素材や飲料の開発(宮崎大、一丸ファルコスなど)など、47課題を採択した。