異物除去受託を開始 最新鋭選別機を導入 シェフコ(2016.6.9)
チアシードなどスーパーフードの市場導入に当たり課題となる場合が多い異物の除去受託事業に、健康食品受託製造の㈱シェフコ(東京都板橋区)が乗り出す。同社の栃木工場に、最新鋭の異物選別機を新たに導入した。種子類をはじめとする乾燥食品原料の異物除去に対応する。これにより、既存顧客の利便性を高めるとともに、新規顧客の獲得を図る。
同社は以前から、青汁素材など乾燥原料の殺菌・粉砕・造粒加工から最終商品化まで受託していた。技術力を強みに、殺菌加工のみ受託しているケースも多い。その上で今回、異物除去も行えるようにしたことで、同社はチアシードはじめキヌア、バジルシードなど穀物種子類に関し、国内輸入後の品質確保から最終製品化までの一貫ラインを有したことになる。
栃木工場に新たに導入した異物除去機器は、風力選別機▽パンチング選別機▽磁力選別機▽色彩選別機▽X線検査器の5機器。天産物であるチアシードは国内への輸入時、チアの茎や葉が混入している場合もあるといわれるが、同社では「100%完全に除去するのは難しいと考えられるものの、かなり高い割合で異物を除去できる」と言う。
同社は健康食品の総合受託製造企業として対応範囲を広げる取り組みを近年進めており、異物除去機器の導入もその一環。現在は試運転の段階だが、近く本格稼働させる計画だ。
同社はチアシードをはじめとするスーパーフードの受託現況について「原料事業者が増えていることもあり、順調に推移している。殺菌加工の受注量は今年も伸びており、7月末までに昨年の年間受注量を間違いなく越える」と話している。