農産物のレビューを追加 りんご、ほうれん草など(2016.6.9)


 農業・食品産業技術総合研究機構はこのほど、機能性表示食品の届出様式に対応した農産物の研究レビュー(届出様式作成例)をホームページで公開した。日本健康・栄養食品協会が実施した研究レビューに基づき作成したもので、誰でも利用可能だが、実際に利用する際は消費者庁の「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」を理解の上、届出者の責任において確認、利用するよう求めている。

 公開した研究レビューは全部で9件。それぞれ対象の農産物と機能性関与成分、機能性表示を例示してある。うち2品は一昨年度に研究報告され、既に同庁に届出された製品がある。

 新たに公開されたレビュー7件のうち、緑茶(エピガロカテキンガレート〈EGCG〉)、大麦(β-グルカン)、りんご(プロシアニジン)、こんにゃく芋(こんにゃく芋グルコマンナン)はいずれもLDLコレステロールの低下機能、ホウレンソウ(ルテイン)は網膜(黄斑部)の色素量増加、魚(EPA、DHA)は血中中性脂肪の低下、大豆(β―コングリシニン)は内臓脂肪減少と、いずれも生活習慣病対応になっている。

 ただ、こんにゃく芋は採用文献が1報だった。これでも届出は可能だが、審査を行った「農林水産物の機能性評価委員会」は総合評価の基準を2報以上にしたため、届出資料にするか否かは、「あくまでも届出者の判断に委ねられます」との注意書きを添えた。

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