ASCON、2商品で「見解不一致」 未成年者巡り(2016.6.16)


 届出番号A1~80までの機能性表示食品の届出情報を独自の基準で評価し、先月1日に結果公表していた消費者市民社会をつくる会(ASCON)は、「照会中」としていた2商品について15日までに評価をまとめ、ホームページで公表した。いずれも「見解不一致」とした。

 ASCONは2商品の届出情報について、20歳未満の人が含まれているなど、研究レビューに採用している文献の被験者を疑問視。一方、届出者側は問題ないとの見解を示した。ただ、届出者の一部は修正届出を行う意向を示してもいる。

 修正届出を行う考えを示したのは、エピガロカテキンガレートを機能性関与成分にしたサプリメントの届出情報について指摘された㈱タイヨーラボ。

 同社は、研究レビューで採用している4報のうち「2報はBMI30を超える被験者を使っている」とのASCONの指摘に対し、日本肥満学会の定義などを引き合いに出しながら「BMI30以上の被験者を含むことが疾病罹患者を含むことには当たらない」と反論した一方で、4報中1報に20歳未満の被験者が含まれるという指摘に対しては、当該文献を除外する修正を行う意向を示した。

 一方、同じく採用文献に18歳以上未成年の被験者が含まれるため届出から除外すべきだと指摘された八幡物産㈱(届出商品=めばえ)は、「海外の成人を対象とした臨床論文も18歳以上が多い」ことなどを根拠に「論文除外の必要性はない」と回答。対してASCON側は、「民法上の規定による未成年を含む臨床論文は除外すべき」だと主張している。

Clip to Evernote

ページトップ