独自漢方処方で差異化 龍榮総研が原料提案を強化(2016.6.23)

07龍榮総研 黒ヒマワリ種(原料)1

 漢方理論を応用し、差別化原料のOEM展開を進める㈱龍榮総研(東京都三鷹市)は、自社のオリジナルエキスの販売強化に乗り出す。

 同社が一般市場に提案するエキスは、あらゆる悩みに対応するベース素材で、複数ラインナップしている。耳鳴り系では黒ヒマワリ種の外皮とハルコガネバナの実の混合エキス、不眠や抗うつには金針菜とネムノキの花の混合エキス、精力ではニラ種とオランダビューの種、ニッケイ、クローブの混合エキス、ダイエットや消化不良にはダイダイとダイコンの種、麦芽の混合エキスといった、他の原料商社ではほぼ見られない組合せ素材を揃える。

 更にクライアント先の要望に合わせた原料開発も開始する。これまではOEMを中心に限定的に抽出エキスを供給してきたが、使用する素材の安定的な確保と、高精度に抽出する工場との提携の目途が立ったことから、複数素材を組み合わせることで相乗的な機能を持たせた供給先オリジナルの原料開発提案も可能となった。

 ベースとなるのは食品に転用できる生薬素材だが、供給先の要望に合わせて他の素材を混合させることも可能。同じ組成の抽出エキスを供給しないのは当然だが、抽出方法についてもアルコールや熱水、酢酸など異なる手法をとることで、バラエティーに富んだ原料を供給する。また抽出の際には可能な範囲の少量にも対応していく。供給先のリスクを軽減させる。「漢方理論を応用し、相乗的な機能を発揮するように抽出するのが当社の得意技です」(高橋龍榮社長)と、原料商社としての側面を新たに打ち出していく方針だ。

【写真=耳鳴り系に機能する黒ヒマワリの種】

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