記憶力に関与する香気成分 ファンケルが研究発表(2016.6.23)


 ㈱ファンケルは13日、香気成分のテルピネオールに記憶力に関わる脳の働きを高める機能があると発表した。6日開催の第17回 味と匂学会の国際学会で発表した。

 試験では、テルピネオール、カンファー、1,8シネオールと、無臭のジプロピレングリコールの4成分を被験者に香りを吸入しながら、行動する際に必要となるルールや前行動を覚えるとされる作動記憶を必要とするパソコン作業を行わせ、その間の脳の活動について光トポグラフィ装置を用いて脳内の血中ヘモグロビン濃度の変化を測定した。結果、テルピネオール吸入時では作動記憶に関連する左右2カ所の脳領域で他の成分と比べ著しい脳血流量の増加が確認された。このことからテルピネオールに作動記憶能力の機能を高める可能性があることが示唆され、認知症予防の貢献につながるとしている。

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