バイエル薬品、サプリ初投入 「エレビット」日本でも(2016.7.11)


 バイエル薬品㈱がサプリメントの販売を始めた。バイエルグループが「Pregnancy Supplement」として海外で販売しているマルチビタミンサプリ「エレビット」を11日、同社のオンラインショップを通じて販売を開始した。15日からは病院、クリニック、調剤薬局でも売り出すという。11日に発表した。

 「エレビット」は、1984年にスイスで発売されて以来、現在62カ国・地域で販売されている妊娠を計画している女性向けのサプリメントの有名ブランド。葉酸や鉄、マグネシウムなどのビタミン・ミネラル類を配合している。

 バイエル薬品によると、今回日本で発売した「エレビット」は、厚生労働省が定めた栄養摂取基準を採り入れたほか、錠剤の大きさを海外とは異なる日本人向けの仕様に変更するなど「日本人女性のために開発」したもの。製造についても日本国内の健康食品GMP認証工場で行うといい、栄養機能食品(マグネシウム)として売り出す。価格は90粒(約1カ月分)で税込4500円。

 また同品は、14年7月の組織変更に伴い新たに発足させたコンシューマーヘルス部門から発売される初の商品になるという。同社が日本でサプリメントの販売を手掛けるのも初めて。バイエルグループは、サプリメントについて他にも「ワン・ア・デイ」などのブランドを海外で販売している。

 バイエル薬品の売上高は2393億円(2015年度実績)。医療品医薬品や動物用薬品のほか解熱鎮痛剤「バイエルアスピリン」をはじめとするコンシューマーヘルスの3事業を展開している。

 なお同社は11日、神経管閉鎖障害(NTDs)の発症リスク低減に関する啓発活動を開始することも併せて発表した。NTDsは葉酸の摂取により発症リスクを低減させることが報告されている。


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