スーパー大麦の試験販売開始 帝人(2016.7.11)
帝人㈱は、オーストラリアの食品ベンチャー・ヘルシーグレイン社と共同開発してきた「スーパー大麦」を用いた最終商品の試験販売を7日に始めた。まずはグラノーラを先行し、次いでショートバー、クッキーを投入していく。アマゾンや楽天の通販サイトを活用する。
同社は今年1月に食品事業に参入することを表明し、4月には整腸作用に関する臨床結果を発表するなど、本格参入に向けて着々と環境を整えてきた。今回の試験販売に動き出した背景には、来年市場への導入が予定される協業メーカーへのマーケティングの後方支援にある。食品市場では機能性表示食品で届出受理されるなど大麦の評価が高まっている。機能性関与成分ではないものの、レジスタントスターチを豊富に含む「スーパー大麦」の健康機能を浸透させることで、市場の構築につなげたい考えだ。