シクロケム新社屋落成 関係者集い記念式典(2016.7.21)

シクロケム1

 ㈱シクロケム(神戸市中央区)は15日、新社屋落成記念パーティーを神戸のポートピアホテルで約150名を集めて開催した。その中で同社の寺尾啓二社長は「今後はリハビリ事業に注力していく。食品では体を動かすための筋肉を付ける物質を見つけるとともに、新製品を開発していきたい」と健康をキーワードにより一層、社会貢献できる企業を目指す決意を表した。

今後はリハビリ事業に注力

 同社はこの新社屋をはじめ、同社グループ会社の㈱コサナが販売するマヌカハニー製品の売れ行きが好調なことから、今年11月には岡山県にある物流センターを1棟増やし2棟にする。また、東京本社の事務所も来年1月に移転。現在の2倍の広さとなる120坪あるオフィスビルに移る。

 同社売上は創業当時の2002年は2億円だったが、10周年時の12年は20億円、16年には36億円と伸張している。神戸の新社屋建設には、土地購入代金と建設費合わせて約8億円を投資したが、研究機能を強化したほか、同社主力品のシクロデキストリンの新たな用途及び製品開発も行うことで、更なる売上増加を図る。

 このため、新社屋3階の研究室には新たに菌や細胞解析ができる機械を導入。粉末や乳液などの粒径をレーザー照射により分析する「粒子径分布測定装置」や、細胞培養のために必要な温度や二酸化炭素ガス濃度などの環境を制御する「細胞培養装置」を新設した。

 また、新社屋は4階建てで4階がオフィスになるが、2階はカフェで一般も利用可能。社屋隣には3面のテニスコートを設けてスクールの運営も行い、運動による健康も啓発している。

【写真=式典には製品メーカーなどが参集】

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