栃木県鹿沼に新製剤工場 来夏にも竣工 シェフコ(2016.7.21)
健康食品受託製造のシェフコ㈱(東京都板橋区)が来夏にも新工場を竣工させる。栃木県鹿沼市の宇都宮中核工業団地内に、このほど約8000坪の工場用地を取得した。最新鋭工場を関東圏にも誕生させる。これにより、天災などに対するリスクヘッジを検討する最終製品販売会社の受け皿になりたい考えだ。
新工場となる宇都宮工場には、既存の栃木工場から製剤工程を全て移管する予定。これまで製剤工程に関わってきた従業員が新工場に移籍するため、竣工時の工場オペレーションにも支障はない。これにより栃木工場は殺菌・粉砕加工のほか、今年新たに始めた乾燥食品原料の異物除去加工に特化する。
新工場は平屋建てとする計画。建築面積は約2000坪となる見込みで、需要に応じて増設の余地を残す。製造設備については栃木工場から移管するとともに、新たに300型(1200㍑)流動層造粒機、ボーレミキサー(紛体用混合器)を各1台ずつ導入する予定。また、倉庫も工場内に設置する。原料、中間体、最終製品で計2000パレットのキャパのある倉庫を完備させる計画だ。
新工場でも健康食品GMP認証を取得するほか、FSSC22000認証などについても検討する。同社では新工場竣工の目的について「栃木工場でGMPを取得した約10年前と比べると、いまは工場のインフラに対する要求レベルに雲泥の差がある。その高いレベルの要求に既存工場で対応していくのは困難と判断した」といい、大手企業を中心とした厳しい監査にも応えられる工場を建設すると話している。
新工場は栃木工場から車で約15分の距離。また、宇都宮中核工業団地には㈱ベルーナの流通センターなどが立地しているほか、飲料の受託製造に特化しているシェフコの鹿沼工場もある。