国民医療費 5年連続増、38兆円台に 厚生労働省(2013.11.21)

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 厚生労働省が発表した2011年度(平成23年度)の国民医療費は、前年度比3.1%(1兆1648億円)増の38兆5850億円と、5年連続で過去最高を更新した。人口1人当たりの国民医療費は3.3%(9700円)増の30万1900円で、初めて30万円の大台に乗せた。高齢化や医療技術の向上に伴う医療費高が背景にある。なお、国内総生産(GDP)に対する比率は8.15%に達した。

 診療別では医科診療医療費が27兆8129億円(構成割合72.1%)、うち入院医療費は14兆3754億円、入院外医療費は13兆4376億円だった。このほか歯科診療医療費は2兆6757億円、薬局調剤医療費は6兆6288億円、入院時食事・生活医療費は8231億円だった。

 年齢階級別では65歳以上が21兆4497億円で全体の5割強。45~64歳は9兆5261億円、15~44歳は5兆1258億円、0~14歳は2兆4835億円だった。

 また、人口1人当たり国民医療費は、65歳以上が前年度比2.6%増の72万900円、65歳未満は同3.2%増の17万4800円だった。

 傷病分類別医科診療医療費は、循環器系疾患が5兆7926億円で最多。次いで新生物が3兆6381億円、呼吸器系の疾患が2兆1707億円だった。

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