融合医療を輸出産業に 国際融合医療協会学術大会(2013.11.21)
国際融合医療協会(理事長・広瀬輝夫氏)の第4回学術大会が17日、都内で開催され、医療従事者や健康食品産業従事者などが参集した。
食塾代表・白鳥早奈英氏は「カルシウムやマグネシウムは食前に、ポリフェノール類も食前の摂取が望ましい」と、サプリメントは摂取のタイミングが重要だと強調したのをはじめ、香川大学医学部総合免疫システム学・河内千恵氏は植物や発酵食品に含まれるLPS(リポ多糖)の効用として、腸管免疫を壊す要因とされている抗生物質のデメリットをカバーする可能性を示した。また、㈱岩出菌学研究所の原田栄津子氏はヒメマツタケの抗腫瘍効果を報告するなど健康食品をテーマにした演題が展開された。
さらに、食養生研究所所長の小山田康之氏が機能性表示に向けた一連の流れを指し「(制度化後は)購買者側の選別眼が求められてくる」と言及。日本栄養評議会理事長の臼杵孝一氏は「〝アガリクスショック〟以降、日本の研究論文が激減している。これからは情報のアウトプットが重要となる」とした上で、健康食品の機能性根拠に、一部で浮上しているRCTが求められるのはいかがなものかと問題提起した。
大会長の丹羽正幸氏はパネルディスカッションのなかで「健康食品の活用と最新医療と融合させ医療費削減を目指すと同時に、TPPと絡め、融合医療は輸出の成長分野である」と語った。
【写真は広瀬輝夫理事長(左)と丹羽正幸大会長(右)】