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　中国・東阿阿膠の日本総代理店として阿膠サプリメントを販売展開する㈱健康ビジネスインフォ（東京都港区）は、睡眠を促すキノコ・ザイラリアを用いたサプリメントの拡販に乗り出す。

　ザイラリアは中国でも希少価値が高く、同社によると市場に流通するほとんどが菌糸体培養物によるもので、その培養物を製造するのは中国・浙江佐力薬業社のみという。健康ビジネス社では浙江佐力社から培養物原料を輸入、国内で製品化し今年1月からサプリメントを市場に投入した。併せて原料供給も手掛け、グリシンやテアニンなどで市場が形成されつつある快眠サポート市場でのシェア獲得を狙う。

　中国では烏霊参（うれいさん）とも呼ばれるザイラリア。歴史は浅く、約200年前の中国で民間薬として用いられてきた。含有する成分は多糖類、19種類のアミノ酸、16種の微量元素、ビタミンＢ群などとされる。睡眠に関与する成分は特定されていないが、浙江佐力社によると菌糸体に含有する成分が基盤となり、ＧＡＢＡ合成を増加させ睡眠を促すという。またＧＡＢＡ受容体を活性化さることで、鎮静作用やイライラに解消に役立つという。浙江佐力社が行った2221名を対象にした神経衰弱に伴う身体の不調に対するザイラリアの研究では、健忘や動機、耳鳴りなど自律神経に働くことが確認されている。

【写真は自生するザイラリア】