消費者相談2年ぶり減 15年度PIO‐NET相談件数 健康食品相談は増加に(2016.8.25)


 国民生活センターは18日、2015年度にPIO‐NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた消費者相談が92万5681件だったと発表した。前年度比3.0%(2万8910件)減と2年ぶりの減少になる。高齢者や金融商品に関する相談が減少する一方、利用した覚えのないサイト利用料の請求など「架空請求」の相談が前年度に比べ1.2倍に増加した。

 商品・役務等に分けると、相談件数が最も多かったのは「アダルト情報サイト」(9万5364件)で、次いで「デジタルコンテンツその他」(7万8035件)、「インターネット接続回線」(4万3797件)と、インターネット関係の相談が上位を占めた。健康食品は(2万1878件)全体の8位だが、前年度比21%(3756件)増と、件数の伸びでは3位と、増加が目立った。

 健康食品や化粧品関係の15年度の特徴としては、ホームページやSNSサイトの広告を見て、「お試し価格」「初回無料」など通常より安い価格で購入したところ、実際は定期購入契約だったという相談が増加したという。

 販売方法・手口別に健康食品に関する相談割合を見ると、マルチ販売(18.3%)、次々販売(7.7%)、代引配達(29.8%)でいずれも商品・役務別でトップであったほか、サイドビジネス商法(11.0%)、電話勧誘販売(5.9%)、無料商法(4.4%)、インターネット通販(2.2%)でも上位5位以内だった。

Clip to Evernote

ページトップ