独自評価第2弾実施も人手不足 ASCON科学者委(2016.9.12)


 消費者庁元長官の阿南久氏が代表理事を務める消費者団体「消費者市民社会をつくる会」(ASCON)は9日、機能性表示食品制度をテーマにした意見公開会を都内で開き、届出番号A81から170までの機能性表示食品の届出情報について、同会内に設置した「科学者委員会」による評価を終え、届出者への照会を進めていることを明らかにした。

 同委員会副委員長の鈴木勝士氏が参加者に報告した。評価の考え方や、その方法について、基本的なところに変わりはないという。

 一方、鈴木副委員長はこの日、「評価結果公表から1カ月以内の対応をうたっておきながら、評価に時間がかかっているのは慙愧に絶えない。一番の問題は、我々評価委員会のマンパワー不足」などと述べ、独自評価を巡る悩みを吐露。そのため今後は、委員会が効率的に評価するための「チェックリスト」に対する協力を、届出者に求めたい考えを示した。

 チェックリストの中身については、例えば、研究レビューで届け出た論文に関する査読の有無、試験の種類、被験者の数、被験者に20歳未満の者を含むかどうか、被験者に境界領域を超える者を含むかどうか、含む場合はその理由などについて、尋ねるものだという。

 届出番号A1~80の評価結果については、今年5月にASCONのホームページで公表していた。


Clip to Evernote

ページトップ