健康産業界の専門紙・健康産業流通新聞

　健康食品受託製造最大手のアピ㈱が5日までに公表した2016年8月期業績概況（速報値）によると、売上高は前期比6.8％増の311億1700万円と、300億円の大台を初めて突破した。経常利益はおよそ2.7倍の13億3800万円で大幅増益だった。

　また、設備投資額については29億7700万円だった。14年10月竣工の「ネクストステージ工場」に引き続き設備投資を行い、ｃＧＭＰ基準や、ハラール認証への対応準備を進めたとみられる。

　今期の17年8月期は、売上高が前期比5.6％増の328億6800万円、経常利益が25.9％増の16億8400万円の増収増益を見込む。設備投資については、前の期よりも約1億円多い、30億9000万円を計画しているという。

　同社の前期（15年8月期）業績は、売上高が前の期比で微減となっていた。主力取引先の売上減少が響いたためだといい、健康食品受託製造事業も前期に及ばなかった。一方、16年8月期は、健康食品や後発医薬品が好調に推移したのを受け、増加に転じたかっこうだ。中部経済新聞によると、健康食品の売上高は、前期比で6.0％増という。