タマ生化学 EPA、75%品を開発(2016.9.22)


 オメガ3脂肪酸の一種、EPA(エイコサペンタエン酸)の含有量を75%と高含有で規格化した魚油(イワシ油)の開発を、原料メーカーのタマ生化学㈱が進めている。同社が製造販売している魚油のEPA含有量はこれまで45%が最大だったが、新たな製法を採り入れることで含量を大きく高める。

 新製品となるEPA75%品は、同社が出展する秋の展示会で上市を発表し、年内にも供給を始めたい考えだ。同じく製造販売しているDHA(ドコサヘキサエン酸)については、これまでも70%品を供給しており、これによりEPAも高含有原料が揃うことになる。

 新製品は、EPAを機能性関与成分とするサプリメント形状の機能性表示食品の引き合いに対応する目的などから開発を決めた。また、海外からの輸入原料の中には同様にEPAを高含有するものがあり、これに対応する必要にも迫られていた。

 製法については、エチルエステル型のEPAをトリグリセリド型に変える方法を新たに採用するという。
 同社は医薬品用のエチルエステル型EPAの製造販売も展開しており、国内の魚油メーカーとしては、日本水産やマルハニチロの最大手に次ぐ規模のEPA、DHAを売り上げている。

Clip to Evernote

ページトップ