睡眠改善のネムノキエキス コンビが上市(2016.10.13)
コンビ㈱ファンクショナルフーズ事業部は、ネムノキ樹皮から熱水抽出したエキス「ネムノス」を今月上市した。体内リズム調節作用により、昼と夜のメリハリがつけられるとともに、夜間の睡眠の質向上をもたらすとして、知見データをもとに提案を進めていく。
そのデータとなる細胞試験では、ネムノスエキス添加により、起床時に多くなる時計遺伝子per2の発現を調整し、概日リズムの乱れを調節する働きを認めた。マウスに同エキスを経口投与した試験では、肝細胞中のper2及びper1が用量依存的に減少した一方、睡眠時に発現量が増える時計遺伝子bmal1は増加。起床時と睡眠時のメリハリをつける働きを確かめた。
ヒトでの試験では、29~49歳の健常者に同エキスを1日200mgの量で10日間摂取してもらった結果、午後の眠気が減少した反面、気分、集中力、意欲などが向上。また、アンケートでは朝型傾向が強くなったことが示され、同社では入眠が改善されて早くなったことから、睡眠の質と量が増え、午後の眠気が減少したと推察している。