ウコン製品で溶出試験を実施 「溶出量、数%も」(2016.10.27)
25日に開催された医療経済研究・社会保険福祉協会(社福協)主催「第38回健康食品フォーラム」で、神戸大学医学部附属病院の平井みどり教授・薬剤部長が講演し、ウコンを配合した市販健康食品を対象に実施した、人工腸液を用いた溶出試験の結果概要を紹介した。
平井教授は、製品によって溶解性に違いが認められ、崩壊が非常に遅い商品もあったといい、「品質という点で大きな問題」と指摘。クルクミンについて、含有量の「数%から70%以下の溶出量しかないものもあった」という。
また、クルクミンの含有量を定量したところ、表示値よりも「明らかに少ない製品があった」。試験結果は今後、論文発表するという。
今回の健康食品フォーラムのテーマは、「改めて考える、健康食品の安全性・品質確保」だった。消費者庁食品表示企画課の清野富久江課長補佐も「機能性表示食品の安全性の確保等」の演題で講演し、品質管理の徹底を求めた。