機能性表示食品の今年度届出件数が、10月31日までに計179品目となった。昨年度届出分と合わせると486品目。11月上旬のうちに500品目に到達する可能性が高い。
昨年度と比較して今年度は届出のペースが早い。10月31日現在最新の届出日はおよそ2カ月前の9月2日だが、昨年度の同じ時期の届出総数は110品目余りだった。今年度は、昨年度届出実績310品目を大きく越えてくる場合も考えられる。
10月の届出情報更新回数は計10回あり、サプリメント以外のその他加工食品を中心に合計41品目が追加された。うちサプリは9品目。届出全体を見ても、その他加工食品の届出総数274品目に対し、サプリは208品目と差が大きく広がっている。生鮮食品に関しては計4品目と、昨年度からの増加分は1品目に止まる。
また、昨年度の届出にはなかった新規の機能性関与成分も少ない。これまでにクチナシ由来クロセチン、ターミナリアベリリカ由来ポリフェノール、沈香葉エキス、ヒスチジンなどが新規成分として今年度出ているが、今年度も既に半年が経過した中で、合計10成分にも満たない状況だ。
一方、消費者庁への届出書類の提出から回答までの期間が更に長くなっているとの指摘が、ここにきて一部の業界関係者から出ている。否定する意見もあるが、定説的な必要日数とされている「60日間」がさらに伸び、80~90日間もの日数を要しているとの指摘も一部で聞かれる。
いずれにしても、「販売計画を立てられない」。事業者のこうした悩みは一向に減っていない。制度施行後2年を目安に行われる予定の制度全体の見直しでは、届出書類確認期間の改善も強く求められる。