ファンケル サプリ生産能力1.6倍に (2016.11.10)
㈱ファンケルは、このほどサプリメントの生産能力を従来比1.6倍に高めた。約15億円を投資し、同社の化粧品主力工場「ファンケル美健 千葉工場」にサプリ製造ラインを増設。これにより、「カロリミット」など主力商品の生産を行えるようにした。
同社の中期経営計画では、栄養補助食品関連事業の売上高について、2018年3月期までに16年3月期実績の約1.6倍にあたる460億円に引き上げる目標を掲げている。目標達成のために、同工場にサプリ製造ラインを増設し、既存の「ファンケル美健 横浜工場」と合わせて生産能力を従来比1.6倍に増強させた。
化粧品生産に利用されていた既存の建屋を有効利用することで、低コスト・短納期での生産能力向上を図ったという。同千葉工場は今後、化粧品とサプリの「複合型工場」と運用していく。
17年3月期売上高を下方修正
また同社は先月28日、2017年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を1025億円から990億円に下方修正した。一方、利益については据え置き、経常利益31億円、当期純利益62億円のままとした。
通期業績予想と合わせて発表した同期第2四半期の連結決算によると、売上高は前年同期比6.9%増の461億6400万円と増収した一方で、顧客基盤の拡大に向けた先行的な広告投資などを行ったこともあり、経常損益は5億4100万円の赤字となった(前年同期は2億2100万円の黒字)。
また、栄養補助食品関連事業の第2四半期の連結売上高については、12.1%増の154億3100万円の増収となり、販売チャネル別売上高も軒並み増加したものの、計画を下回った。損益面については、前年同期と比べてマーケティング費用を増加させたため営業損益は約6億円悪化し、10億2600万円の営業損失となった。
化粧品関連事業の連結売上高については4.4%増の2171億3200万円、営業利益は36.6%減の16億4200万円だった。
【写真=ファンケル工場】