若い世代の栄養バランス課題続く 2015年国民健康・栄養調査(2016.11.14)
厚生労働省は14日、2015年の「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。それによると、栄養成分表示を参考に購入している人の割合は、男性26%、女性53%で、女性は30歳以上の世代では、60%強となっている。
食品購入の際に必要だと思う栄養成分表示は、全体ではエネルギー(熱量)が63%とトップだったが、性別では男性が「特にない」の割合が最も多かった。
他に表示が必要とされた栄養成分は、脂質、ナトリウム、糖類、食物繊維、ビタミン・ミネラル類などが多く、たんぱく質は約36%に止まった。
栄養摂取状況は、特に20~30歳代の女性でたんぱく質、カルシウム、食物繊維、カリウムなどの摂取量が、60歳以上に比べて少ない結果となった。だが年次推移では、低下傾向が続いてきたカルシウム、たんぱく質、食物繊維、カリウムなどの摂取量が、昨年は増加傾向に転じている。エネルギー摂取量も昨年増加しているが、炭水化物の摂取量は横這い、もしくは減少傾向となっている。