八幡物産の届出撤回で会長見解 日本アントシアニン研究会
(2016.11.24)


八幡物産㈱が販売している機能性表示食品「北の国から届いたブルーベリー」の届出情報に複数の不備があるとして、同社に届出撤回を申し入れていた学術団体「日本アントシアニン研究会」は、同社が届出取り下げを顧客に通知したのを受け、矢澤一良会長が17日付でコメントを出した。全文は以下の通り。


 「当研究会は、八幡物産、『北の国から届いたブルーベリー』(機能性表示食品届出番号A164)の機能性表示食品としての届出内容への疑念を公的機関を含む関係各所と共有してまいりました。取り下げの経緯について不明な点はございますが、サイエンスを利用することで得られる国民の利益を確保するために、消費者庁歴代長官、及び少人数にて大変な思いで対応している消費者庁の人材が、誠実で質の高い仕事をしていることは強く推測されます」
 「機能性表示食品については、届出情報等を基に、内容について自由に批判、検討が行われ、その監視活動が事後的なチェック機能として作用するという機能性表示食品本来の制度趣旨に則った結果につながったものであり。これは歓迎すべきであります。今後、本制度を国民福祉と産業振興とに利益を与えるべく運営していく上で、学術界がどのような役割を担っていくべきかを考えさせる貴重な先例になったものと考えています」


 なお、八幡物産では、同品の撤回届出を25日に消費者庁へ提出するとしている。以降は、通常の健康食品として販売を継続する方針も明らかにしている。

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