ラシェル製薬 第二青汁工場を竣工 (2016.11.24)
青汁を中心とした健康食品受託製造のラシェル製薬㈱(岡山県新見市)は、本社工場敷地内に建設を進めていた「第二工場」(=写真)を10月27日に竣工した。既存工場の老朽化と将来需要に対応するため新たに建設していたもので、青汁の充填・包装加工工場として年明けから本格稼働させる。既存工場は、日本健康・栄養食品協会の健康食品GMP認証を取得しているため、新工場でも早期に取得する。
同社は、化粧品受託製造の㈱ミリオナ化粧品(大阪市中央区、阪本雅哉社長)のグループ会社。新工場は、延べ床面積860平方㍍の平屋建てで、自動充填機を計3ライン導入した。本格稼働後の生産能力は月産100万包(1包3㌘換算)を見込む。
また、今後2~3年以内に第2期工事に着工する計画だ。流動層造粒機を導入し青汁用などの顆粒品を製造できるようにするほか、打錠機も置き青汁の一貫製造ラインを整えたり、従来対応できなかったサプリメントのOEMに応じられたり出来るようにしたい考え。さらに第三期工事も視野に入れており、同工事ではミリオナ化粧品とのシナジー効果を最大限に発揮できるようにする。
同社は1981年設立。2013年にミリオナ化粧品の傘下に入った。青汁については現在、主にドラッグストアなど店販向け製品のOEMを展開。健康茶の受託製造も手掛けている。一方、ミリオナ化粧品の16年8月期売上高は、前年同期比40%増の約30億円と大幅増収。業績を安定的に伸ばす施策の一環で、ラシェル製薬と連携した内外美容事業の早期確立を目指している。
【写真=第二青汁工場】