アリメント工業 新粉体工場棟 来夏竣工へ(2016.12.8)
健康食品受託製造大手のアリメント工業㈱は、新粉体工場棟を本社工場(山梨県南巨摩郡)敷地内に建設する。タブレット(錠剤)や顆粒など、粉体のサプリメントや健康食品を一貫製造するための工場棟で、今年4月に着工、竣工は来年8月ごろを予定している。同社がこのほど明らかにした。
機能性表示食品でも届出件数の多い粉体の需要拡大に対応するため、生産能力・効率を高める必要があると判断した。異物混入防止や交差汚染防止など、製品品質のさらなる向上を図る目的もある。同社によると、新工場棟の稼働により、粉体の生産量は従来の2倍に増産できる見通しで、工場内物流も大きく向上されるという。
新工場棟は、粉体の製造拠点としている本社工場に隣接させる形で建設する。地上3階建ての鉄骨造りで、延べ床面積は4300平方㍍。造粒機や打錠機など必要設備の増設・新設を行うことで生産能力を増強させつつ、粉体のサプリメント・健康食品の製造に関する一連の工程を網羅できるようにする。自動倉庫も完備する計画だ。
同社の製造拠点は現在、本社工場のほか新富士工場(静岡県富士市)、新富士第二工場(同)の3工場。ソフトカプセルやハードカプセルの製造は新富士工場、粉体製造は本社工場、包装製造は新富士第二工場で行う体制となっている。
新粉体工場棟が竣工した後の本社工場棟については、主に包装工程を手掛ける計画を立てている。
【写真=新紛体工場棟の完成イメージ図】