12日にあった機能性表示食品の届出情報更新で、ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分にした届出が、およそ8カ月振りに追加された。届け出たのは㈱ファインで、届出表示は「ビルベリー由来アントシアニンはピント調節機能をサポートし、目の疲労感、目の乾きを緩和する作用が報告されています」。
ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分とする届出で、届出表示に〝目の乾き〟を盛り込んだのは今回が2例目。ただ、別の企業による最初の届出は昨年の段階で撤回されているため、今回の届出で復活した格好だ。
届出情報によると、ファインが今回届け出たサプリメント『アイビタン』(登録商標)に配合する機能性関与成分を含むビルベリー抽出物は、㈱常磐植物科学研究所製の『ビルベロン‐25』。また、届け出た研究レビューで採用した文献2報のうち1報は、同素材を使用したものという。届出書ではこの文献について、「論文投稿中」と説明している。
常磐植物科学研究所は先週、『ビルベロン』を使った臨床試験をまとめた論文が学術誌『薬理と治療』12月号に掲載されることを関係者に伝えていた。同品の研究レビューで採用されているのも、この論文とみられる。同社によるとこの論文は、目の乾きが改善したり、目のピント調整機能および目の疲れの自覚症状が改善したりといった機能性の確認を報告する内容。
公開された届出情報によると、『アイビタン』について届け出られた研究レビュー(表示しようとする機能性に関する説明資料)の作成日は「2016年9月20日」。一方、同品の届出日は「10月15日」。初回の届出書類提出からほとんど間を置かずに受理された可能性もありそうだ。