マルマン 味噌の機能性表示食品化に挑戦 (2016.12.22)

マルマン無添加味噌①

【マルマン無添加味噌】

 長野県飯田市の味噌醸造企業マルマン㈱が、大学などと協力して、信州味噌の機能性表示食品化に挑戦する。同社の林隆仁社長は「味噌の機能性表示食品化が非常に難しいことは承知している。だがチャレンジしたい」と執念を見せる。

 味噌には必須アミノ酸8種類が全て含まれているほか、無機質やビタミン群も豊富で、イソフラボンやサポニン、レシチンなども含有されている。

 期待される効果も中性脂肪やコレステロールの低下のほか、ロコモ対策、骨粗しょう症、乳がんなどの予防、乳酸菌による整腸作用など多岐にわたる。

 まさしく〝機能性食品〟だが、機能性成分が多数あり、その作用機序が複雑で解明が難しいことから、公的研究機関や大学などで機能性表示食品化を目指して研究されたものの、実現に至っていない。

 味噌が日本人の健康増進に大きく貢献したことを否定する人はいないだろう。正しく摂取すれば、味噌が体によいことは、誰もが知っている。いわば日本人の常識だが、商品に表示ができない。機能性表示食品の実現による需要掘り起こしが期待される。

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