ハナビラタケ2社で業務協力 ミナヘルスとインタートレード(2016.12.22)
ハナビラタケ製品を中心に事業展開する㈱ミナヘルス(埼玉県熊谷市、中島三博社長)は㈱インタートレード(東京都中央区、尾崎孝博社長)と業務協力関係を構築し新たな展開を見せている。
同社は従来、健康雑誌「健康365」への記事掲載やこのルートでの製品販売を行っていた。その際、間に商社を介在させていたが、その商社をインター社に変更するところからスタートを切った。
インター社も4年前からハナビラタケ事業に参入。化粧品「ビューティグルカン」を展開しており、ミナヘルスからの呼びかけで今回の提携に至った。特に、ミナヘルスは「ハナビラタケ抽出物」(β1.3グルカン)の成分特許を有しており、今後はこの特許も共用していく。
販売協定の形での提携は9月からで、今後はインター社の開発した原料や製品を、ミナヘルスから販売することなどで関係を深めたい意向。
現在ミナヘルスは、韓国、ベトナム、タイなど海外にも展開を見せているが、今後もインター社との共同展開などを念頭にこの分野での活動にも力を入れる。
一方のインター社は、国内では「ぱる」を傘下に収めるとともに通信販売を展開しているが、海外での拠点づくりにも余念がない。既にロシアなど3カ国に足場を築いており、今後はむしろ海外への展開に興味を見せている。ただ、国内を充実させる事業展開も重要であるため、実績を持つミナヘルスとの提携に踏み切った。
インター社では「我々はハナビラタケ事業への参入が浅く、国内事情などに詳しいミナヘルスと組むことで国内の販売にも勢いを付けたい」(尾崎社長)という。
ミナヘルスのハナビラタケは、動物実験で腫瘍効果などが明らかになっており、この分野でのパイオニア的存在。一方のインター社は、参入以来、産業技術総合研究所、東京女子医科大学と科学的根拠を求めた原料開発で、アトピー疾患やⅡ型糖尿病などでエビデンスを獲得している。