大正製薬 化粧品通販会社を買収 通販事業強化狙い(2017.1.6)
大正製薬㈱は、化粧品販売のドクタープログラム㈱の全株式を取得し、100%子会社化する。取得金額は非公開だが、4月1日付で株式譲渡を実行する予定。全従業員と事業資産を引き継ぐ。ド社は、主に通信販売でスキンケア化粧品を販売しており、通販事業の強化と化粧品領域の効率的な拡充が図れると判断した。
大正製薬ホールディングス㈱が昨年12月26日に発表した。ド社は、キョーリン製薬ホールディングス㈱の連結子会社で、基礎化粧品「トリニティライン」を中心としたスキンケア化粧品の販売を主要事業として展開。販路の大半が通販となっている。2016年3月期売上高は12億8500万円で、直近3年の売上高は減少傾向だった。
大正の通販事業の位置づけは、「セルフメディケーション事業の成長領域」(同社)であり、ド社を完全子会社化することで、顧客層の拡大が図れるメリットもある。大正が持つブランド戦略ノウハウなどを活用し、通販スキンケア商材の効率的な拡充を図る考え。