インターナショナルフーズ 臨床試験を積極実施(2017.1.12)
インターナショナルフーズ㈱(東京都多摩市、島田佳典社長)が、取り扱い原料を使用した臨床試験を活発に行っている。主力原料の植物発酵エキスでは、腸内細菌叢(腸内フローラ)の多様性の増加作用が示唆された。また、青みかん乾燥粉末では、肌に対する有用性が確認され、それぞれ試験実施者らが学会発表した。
植物発酵エキス「スーパーオリエント108」の摂取が腸内フローラに及ぼす影響については、便秘気味の健常男女20名を対象にしたプラセボ対照二重盲検試験で有効性を確認。技術進歩によって可能になった腸内フローラの遺伝子解析を行ったところ、摂取8週間後、同エキス摂取群は群間比較で有意な腸内細菌叢の多様性の増加が認められたと発表した。
一方、青みかん乾燥粉末の摂取に伴う美肌効果の検証は、予備試験として実施したもの。近畿大学が研究開発を行った同素材には、有効成分としてヘスペリジンやナリルチンが含まれており、日本人女性16名に同素材1.8㌘を4週間摂取してもらったところ、シミの改善について効果が示唆されたという。
これらの臨床試験結果は昨年12月に開催された「第14回日本機能性食品医用学会総会」(東京・順天堂大学)で発表した。スーパーオリエント108の臨床試験結果については今後、学術論文としても発表したい考え。植物発酵エキスに腸内フローラの改善作用が示唆されるのは初とみられる。