㈱日本生物科学研究所は、アジア諸国を中心に販売展開してきた健康食品原料「納豆菌培養エキスNSK‐SD」の欧州での販売を本格化させる。20日付で欧州委員会よりノベルフードの認可を取得、欧州各国での健康食品原料での使用が可能となったことを受けてのもの。まずはイギリス、フランス、スペインなど主要国から提案を進め、EU加盟各国での販売につなげる。
同社ではこれまで、アメリカや中国、韓国、ベトナム、インドネシアなどアジア諸国を中心に海外十数カ国で展開してきた。欧州では数年前より展示会出展などで同エキスを紹介していたが、本格販売には至っていなかった。
今回のノベルフード認可を受け同社では、ヘルスクレームでの認可も進める。想定する表示は、「高血圧の降下作用」など、有用成分・ナットウキナーゼの研究成果を盛り込みたい考え。同時に、あした葉パウダー、あした葉ポリフェノールの2原料についてもノベルフード登録に向けて申請しており、次の柱商材に育てる方針だ。
また、アジア展開時に設けた上海事務所同様の営業拠点を欧州に設けるかは現在未定だが、「ビジネスが大きくなれば、将来的には考えられる」としている。