異業種参入 オンワードが化粧品事業に参入(2017.2.9)
オンワードホールディングスは2日、化粧品販売のKOKOBUY(東京都渋谷区)とその原料調達を行う米国企業の株式を取得し、化粧品事業に本格参入したと発表した。
KOKOBUYは、ラベンダー油、ローズヒップなどを原料としたスキンケア商品などを販売。100%オーガニック認証を受けていることをアピールポイントとしている。
オンワードHDでは、昨年に策定した中期経営計画で、アパレルを軸にライフスタイル全般にわたって事業展開を目指していく方針を掲げており、「健康や美容分野もこの中に含まれる」(同社広報部)としている。同社はインターネット通販事業も拡充しており、すでに食品分野でもオーガニックやナチュラルを意識したECサイトを立ち上げている。
アパレル業界の国内市場は、少子・高齢化や経済格差の拡大などを背景に縮小傾向。オンワードHDの業績も2016年2月期は売上高2635億円と前年同期を179億円下回り、営業・経常利益は、2013年2月期のそれぞれ3分の1、半分にまで落ち込んでいる。