ファインの新工場操業 生産能力3倍に増強 (2017.2.9)

ファイン合体

 健康食品製造販売の㈱ファイン(大阪市東淀川区)は、かねてより兵庫県・たつの市播磨科学公園都市に建設中だった新工場が竣工、操業を開始した。生産能力は現有能力の3倍以上に増強される。

 先月27日に関係者を招き落成式が行われ、挨拶した佐々木信綱社長は、「10年前に現会長とこの地を訪れ、ここに新工場を建てたいと思っていた。各方面から多大な支援をいただいた」といい、来席した関係者に向け謝辞を述べた。また、大手企業の参入が増えてきている健食業界のなかで、「我々は研究開発から製造、販売までの体制を持ち、その強みを活かせる。今後は国内だけでなく海外にも目を向け、世界に発信できる工場にしていく」とし、来月早々に組織改編し、新たな体制を構築する。

 さらに同社が現在推し進めている機能性表示食品についても触れ、「現在届出受理は30品で、さらに40品を申請中だ」とし、消費者に機能性が伝えやすい同制度を活用した事業を拡大させる方針を示した。これまでは他社原料を用いた商品の届出受理だが、現在申請中の商品には同社の独自原料も用いられている。自前の原料での受理実績の段階を経て、最終商品での臨床試験で届出に踏み込む考えだ。

 新工場「播磨先端製造技術センター(HAMTC)」は、建築面積約2314平方㍍、鉄筋2階建の受託製造施設で、今後の海外展開などを見据えた基幹工場として建設。造粒、混合、打錠、充填、箱詰、などの各工程に最新の機械を導入し、原料の受け入れから出荷までの一貫生産体制を整える。製造品目は約800種。ISO9001や有機JASなどの品質規格はじめ、年内目途に健食GMP取得も目指す。

【写真=左:佐々木 信綱社長 右:播磨先端製造技術センター】



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