ドラッグストア 「機能性」を本格展開へ JACDS、売り場作り促す(2017.2.23)
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS、青木桂生会長)が、ドラッグストア(DgS)各社に機能性表示食品の売場作りを促す。届出総数が800品目を超えるのに合わせて棚作りを順次進めてもらいたい考えで、品揃えや棚割りに関するマニュアルをまとめ、今月中にも各DgSに配布する計画だ。ポスター、パンフレットをはじめインターネット情報など、機能性表示食品を生活者に普及啓発するためのツールの整備も進める。
JACDSでは、DgS各社が機能性表示食品の売場作りを本格展開できるのは「届出総数が1000アイテムを超えるころ」(宗像守事務総長)になると見る。ただ、その数に達する前に、届出が800品目を確実に超える5月頃から「トライアル」(同)として棚づくりを進めるよう各DgSに促し、本格展開に向けた準備を進めたい考え。
機能性表示食品の届出総数は17日までに700品目を超えた。宗像事務総長は、800品目を超えれば、DgSで販売できる機能性表示食品は「150アイテムほどになるだろう。数本の棚をつくることが可能になる」と話す。そのタイミングでDgS業界を挙げたキャンペーンを打ちたい考えもあるようだ。
JACDSは機能性表示食品の売り場作り提案に当たり、一定の機能性を表示できるビタミン・ミネラルなど栄養機能食品を織り交ぜる手法を各店に促す方針。これにより品揃えも広がる。また、景品表示法など表示法の観点から考慮する必要のある店舗における機能性表示食品の表示方法についても、マニュアルの配布を計画している。
協会では届出総数が1000品目に達するのは秋ごろと見込む。ただ、消費者庁はここにきて届出情報の更新を活発化させているため、早まる可能性もありそうだ。
【写真=機能性表示食品の売場展開例。訴求部位・訴求機能別に分けた棚割り】