ヘパリーゼ「差止請求見合わせ」 適格消費者団体 15年から問い合わせ活動(2017.3.2)


 ゼリア新薬工業が販売する「ヘパリーゼ」シリーズの宣伝・表示に景品表示法上の疑義がないかどうかを検討しているなどとして、適格消費者団体の消費者支援機構関西が同社に対し、2015年11月から今年1月まで問い合わせを行っていたことが分かった。同団体が2月24日付で経緯を明らかにした。現在までに、「問い合わせ活動に対して真摯に対応された」として同社に対する差止請求を見合わせたほか、問い合わせ活動に関しても「一旦終了」したとしている。

 同団体は、医薬品から清涼飲料水、健康食品までラインナップされているヘパリーゼシリーズについて、「統一的な商品名を使うことによって、(医薬品なのか食品なのかの)区別がつきにくくなるおそれがある」などと指摘。また、清涼飲料水と健康食品のヘパリーゼに関し、ホームページ上で『飲むひとにうれしい』と記載していることについて、「(消費者は)その商品を摂取すれば、飲酒で負担のかかった肝臓の機能に何らかの良い効果をもたらすであろうと考えるはず」だとする「問題意識」を同社に提示していた。

 同団体によると、同社は同団体からの問い合わせと対面のうえでの面談協議などを受け、ホームページ上から「飲む人」の表記を削除し今後も表示しないこと、製品ラベル等についても見直すことを約束するなどの対応を取ったという。

 同団体は同社からの回答内容の詳細については公開していない。

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