機能性軸に新たな食品売場作り JACDS(2017.3.21)
「食と健康」を巡る生活者ニーズに応える目的で、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が、ヘルスケア機能を軸にした新しい食品カテゴリー分類をドラッグストア(DgS)に導入し育成する。DgSの業態進化などを図る目的で、JACDSを中心に業界が取りまとめた「街の健康ハブステーション構想」の一環。同構想を実現するために業界が策定した「次世代ドラッグストアビジョン」には、来店客に機能性食品成分に関する適切な情報提供を行える仕組みの導入も盛り込んだ。「ナチュラルメディシンデータベース」の日本語版を活用する。
食と健康に関する新食品分類は、JACDSと連携するヘルスケア産業横断型業界団体「日本ヘルスケア協会」が作成した。「業界標準商品体系(分類)」として活用する。
新分類に基づく新たな売場は、機能性表示食品や栄養機能食品をはじめ、リスク軽減食品や健康食品などヘルスケア関連食品のほか、スマイルケア食品(介護食品)などで商品構成する。これらをDgSならではの新カテゴリーとして打ち出して販売を強化。これにより生活者満足の獲得と同時に新市場の創出を図る。
新カテゴリーの「軸」にしたい考えの機能性表示食品については、部位別、目的機能別の棚割りによって売場を構築する計画だ。JACDSが販売マニュアルを作成し、会員企業に配布するほか、来店客に対する機能性表示食品制度の啓発活動にも力を入れる。今春以降から売場づくりのためのトライアルを開始し、届出総数が1000件を大きく超えているのが確実な来春から、DgS店舗全店で本格的な展開を始める。これに連動する形で各店舗の関連商品の売場を、新分類に合わせた内容に一新していく方向だ。