ポイントピュール 沖縄本島に新工場 台湾の太和生技Gと合弁で(2017.3.23)


 ポイントピュール㈱(沖縄県久米島町)と台湾の化粧品ODM・OEMの太和生技グループは14日、合弁で沖縄県うるま市の中城湾新港地区工業団地に化粧品工場を新設することを発表した。

 出資比率は太和生技が過半数を持ち、日本に生産拠点を持つことで、安全・安心、高品質イメージのブランド戦略を強化する。ポイントピュールは、商品開発や生産管理で協力するほか、太和生技の販路、商流を活用して、メイクアップ商品分野も含めた欧米、中国市場への展開を図る。

 太和生技は高雄市で創業した台湾の大手化粧品メーカーで、上海に二つの製造拠点を持つ。メイクアップ商品、基礎化粧品を中心に、ロレアル、レブロン、コティ、ブーツなど欧米ブランドの受託生産を展開。売上高は約41億円で、地域別比率は欧州4割、北米と中国が約3割づつ。

 ポイントピュールは久米島に拠点を置く基礎化粧品の受託製造メーカーで、自社ブランドも展開している。沖縄の天然素材を原料にした化粧品が特徴。近年は中国・東南アジア市場でも販売が拡大している。

 工場を新設する中城湾新港地区工業団地は、沖縄振興特別措置法に基づき、経済特区「国際物流拠点産業集積地域」に指定されており、法人税40%控除など税制上の特例措置が適用される。

 太和生技とポイントピュールによると、世界の化粧品市場は2014年の4600億ドルから20年には6750億ドルに拡大すると予測されており、自然指向の基礎化粧品の市場が伸長しているという。

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