スーパー大麦、4月から16品 帝人「当初予定から大幅に上乗せ」
(2017.3.27)


 帝人が取扱うレジスタントスターチなど各種栄養成分を含むスーパー大麦・バーリーマックスを用いた最終商品が今春から大幅に拡大する。


 今年に入り、日清シスコ、はくばくの2社から協業商品が市場に流通し始めていたが、来月3日から新たに13社16商品が全国のイトーヨーカドー172店舗(3月現在)で同時に発売される。


 帝人によると、「春の投入予定は当初4、5社だったが、テレビで取り上げられ話題になった昨秋からの反応も良く大幅に上乗せされた」ようで、同素材の市場での注目度が急速に高まっている。


 来月3日に発売される16商品のうち、森永製菓の同素材配合のホットケーキなど4品がイトーヨーカドー限定販売。いなば食品の雑穀商品や新日配薬品の大麦若葉青汁、ファインの乳酸菌など12品はイトーヨーカドーで販売を先行させたのち、順次ドラッグストアや通販など様々な販路で展開していくもよう。


 最終商品の大幅な拡大とともに、外食産業への導入も進む。昨秋からレストランやカフェなどのメニューに採用されるケースも増えており、一般の食材のなかに同素材を取り入れることを念頭に置く同社の戦略上の狙いは予定通り進んでいる。


 同素材を巡っては、昨年9月にテレビで取り上げられたことを機に消費者ニーズを掘り起こし、同社が試験販売していたグラノーラなど最終商品が品薄状態となった。生産ラインを見直し、商品配荷の問題をクリアしたが、当初春に予定していた協業メーカーの最終商品の販売が今年1月に前倒しされた経緯がある。



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