ビーポーレン アピ、蜂産品で第4の柱に (2017.4.6)
【写真=ピーポーレンの粒】
アピがハチミツ、ローヤルゼリー、プロポリスに次ぐ蜂産品の第4の〝柱〟にビーポーレンを成長させる。同社は健康食品OEMを基幹事業としつつ蜂産品に関しては原料供給も展開。栄養素など100種以上の成分を含む「スーパーフードの中のスーパーフード」として売り込む。
「味も甘みがあって美味しい。2月の展示会に出展したところ多くの流通関係者が関心を示した」と、同社の事業戦略室は拡販に向けた手応えを語る。今後、美肌作用など機能性に関するエビデンスも付加していく方針だ。
ビーポーレンは、ミツバチ自らが蜂蜜と花粉を練り合わせて団子状に固めたもの。これを巣に持ち帰り、巣内にいる蜂が生きていくための栄養源にすると言われる。
日本でも以前から流通していたものの、消費者認知に欠けるなどして市場普及には至らず。ただ、ここにきて「スーパーフード」の文脈の中で注目度が上昇している。日本スーパーフード協会が「17年トレンド予測」で第9位に指名。また「オールナチュラル」を訴求するビューティ&ヘルスフーズ市場の創出に取り組む食品卸大手の伊藤忠食品が、「ネクストスーパーフード」の上位に位置付けたと伝えられており、認知拡大と市場普及に向けた追い風が吹いている。
そうした中でアピが打ち出しているのはビーポーレンのパウダー品。一定の需要がある海外では粒のまま摂取するのが一般的だが、あらゆる加工食品に応用できるよう新たに開発したもので、養蜂業の盛んなスペインの提携養蜂場から輸入したビーポーレンの粒(=写真。こちらも原料供給/OEMに対応)を国内自社工場で粉末加工する。
同社の調べによるとビーポーレンの粒に含有する栄養成分などは100種以上。ビタミン・ミネラルをはじめアミノ酸のほか、ケルセチンなどフラボノイド類、αリノレン酸など不飽和脂肪酸、βシトステロールなど植物ステロール類等が含まれる。