不適正表示の指導強化へ 2016年度健食試買調査 東京都(2017.4.6)
東京都は3月28日、2016年度の「健康食品試買調査結果」を発表した。試買数125品目のうち、84品目に不適正な表示・広告が見られたとした。また2製品から医薬品成分を検出した。
試買の内訳は販売店での購入45品目、インターネット等の通信販売での購入80品目で、美容やダイエットなどおおよその分野別に購入した。その結果、店舗購入では17品目、通販購入では67品目に不適正な表示・広告が見られたとしている。
法令別の違反の疑いでは、食品表示法が55件、食品衛生法1件、健康増進法8件、薬機66件、景品表示法40件、特商法52件となった。ただし、これらは違反の疑いが複数にまたがるものもあるため、不適正表示の合計数とは一致しない。
今回、都が不適正な表示・広告と判断した例として公表したのは、「飲めば飲むほど『めぐり』が良くなり」、「今なら! 期間限定のお得なキャンペーン実施中」など。
今回の調査結果について都健康安全研究センターでは、「全体的に不適正な表示・広告の品目の割合が高い。今後は事業者への指導を強化していくことになるだろう」(危機管理情報課)としている。都民に対しては、啓発イベントやホームページなどを通じて、注意喚起していく方針。