健食の「危害」相談、増加傾向に 東京都・消費生活相談
(2017.4.10)


 東京都は10日、2016年上半期の「危害」に関する消費生活相談の概要を発表した。13年の2000件以上の相談件数から徐々に減少していたが、16年上期は前年同期と比較し10・1%増加の980件が寄せられた。そのなかで健康食品が158件と急増している。


 危害相談について、その症状を表す危害内容別にみると、ここ5年は「その他の傷病及び諸症状」「皮膚障害」が1位、2位を占めた。16年上期では「消化器障害」が大きく増加し、その相談事例として、「酵素食品・サプリメントなどの健康食品の摂取により下痢した、吐いた、胃腸の調子が悪くなった」などが寄せられているという。


 商品・役務別にみると、健康食品が158件と抜きんでて1位、次いで美容医療65件、エステティックサービス54件、外食47件、基礎化粧品39件などが続く。特に健康食品は前年度で130件であった相談件数が、上半期で数字を上回ったかたちだ。


 健康食品158件の危害相談の症状別では、消化器障害85件、皮膚障害46件、その他の傷病及び諸症状26件、呼吸器障害1件に分別している。

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