機能性表示食、認知は2割以下に 消費者庁調査(2017.4.13)
消費者庁は11日、2016年度食品表示に関する消費者意向調査の報告書を公表した。2年前の食品表示法改正に伴う消費者の理解度合いを把握することなどを目的に実施したもの。保健機能食品の利用状況などについても調べ、その認知(=どのようなものか知っている)は機能性表示食品で2割以下、特定保健用食品でも約3割に止まっていることが分かった。
調査は、全国の15~80歳代までの男女約1万7000人。有効回答率は約75%。調査期間は昨年12月から今年1月の23日間でネット調査した。
設問では、栄養機能食品、トクホ、機能性表示食品の「保健機能食品」について聞き、「どのようなものか知っている」が18%、「聞いたことはあるが、どのようなものか知らない」が53.8%(「聞いたこともなく、知らない」は28.3%)で、その認知は2割を切った。
機能性表示食品の認知も同様に低く、「どのような~」は14.5%、「聞いたこと~」は60.8%。トクホでは、それぞれ32.7%と58.8%。栄養機能食品が一番低く、それぞれ13.9%、62.0%だった。
摂取状況についても聞いている。機能性表示食品を「現在摂取している」は9.9%で、「以前摂取していたが、今は摂取していない」が13.3%だった。トクホでは、「現在~」が18.0%、「以前~」は21.7%だった。